アプリを捨てて「手書きToDo」に戻った。結局、紙とペンが最強な理由。【PLOTTERホースヘアーⅡ】

タスク管理、何を使っているだろうか。 Todoist? MS To Do? どれも便利だ。否定はしない。

だが、僕は結局、すべてのアプリを捨てて「紙とペン」に戻ってきた。

時代に逆行している? その通り。 でも、これにはちゃんとした理由がある。 今日は、なぜ僕がデジタル全盛の今、あえてアナログを選んだのか。 そして、なぜ「綴じノート」ではなく「システム手帳」なのかを話そう。

なぜ、アプリ管理は「仕事をした気」にさせるのか?

デジタルは便利だが、罠がある。

スマホでタスクアプリを開こうとする。 ロック画面にLINEやニュースの通知が出ている。 無意識にタップする。 気付けば10分が経過している。

この「ロスタイム」が人生の無駄だ。 アプリを開くだけで、我々は「集中力」をごっそり持っていかれる。

それに40代の目には、ディスプレイ光は正直キツイ。 管理ツールへの入力作業に時間を取られ、肝心のタスク実行がおろそかになる。 これじゃ本末転倒だ。

脳科学が証明する「手書き」の圧勝データ

アナログ回帰は、単なる「おじさんのこだわり」ではない。 科学的なエビデンスがある。

1. 理解度が段違い(プリンストン大学)

プリンストン大学の研究チームが行った実験(The Pen Is Mightier Than the Keyboard)によると、手書きでノートを取った学生は、PCでタイピングした学生に比べて、「概念的な質問」への回答成績が明らかに良かったという結果が出ている。

PC勢は「文字を打つこと」に脳のリソースを使いすぎ、情報の処理がおろそかになったのだ。 要するに、手書きはただの記録ではなく、書いている時点で「脳への書き込み」が始まっているということだ。

2. 25%も速い(東京大学)

さらに、東京大学の酒井邦嘉教授らの研究では、タブレットやスマホよりも「紙の手帳」を使った方が、記憶の定着が良いことが脳活動の測定で証明されている。

しかも驚くべきは「速度」だ。 紙の手帳を使ったグループは、タブレット使用群より「約25%」も短い時間でタスク記入を完了した

デジタルの方が速いと思っていた? 残念。入力切替や変換ミス、アプリの起動時間を考えれば、紙の方が圧倒的に速いのだ。

僕が「システム手帳」を選んだ、本当の理由

科学的にも最強だとわかったところで、道具の話をする。 僕は普通のノートではなく、「システム手帳」を選んだ。 理由は2つある。

1. いろんな紙を「つまみ食い」したい

僕は文具が好きだ。 世の中には素晴らしい書き味の紙がたくさんある。 綴じノートだと、使い切るまでその紙と付き合わなきゃいけない。 途中で「あっちの紙も使いたいな」と浮気心が芽生えても、我慢が必要だ。

でも、システム手帳なら自由だ。 今日はトモエリバー、明日はバンクペーパー。 好きな紙を好きなだけ混ぜて使える。 この自由さがたまらない。

2. 試行錯誤を「リセット」できる

正直に言おう。 僕のToDo管理術は、まだ完成していない。絶賛迷走中だ。 リスト化したり、バレットジャーナル風にしてみたり、毎日試行錯誤している。

綴じノートだと、書き方を変えると前のページとの統一感がなくなって気持ち悪い。 失敗したページを見るとテンションが下がる。

その点、システム手帳は最高だ。 「この書き方、合わないな」と思ったら、そのページを外して捨てればいい。 いつでもリセットできる。 飽きっぽくて、いろいろ試したい僕には、この「なかったことにできる」機能が必要だったのだ。

愛用の道具たち

そんな僕のワガママを受け止めてくれる相棒を紹介する。 従来の「分厚くて重いシステム手帳」の常識を覆してくれたのが、これだ。

筐体:PLOTTER A5 ホースヘアーII

1年ほど平日は毎日使っているが全然傷んだ感じがしない。エイジングはあまりしないほうかも。

PLOTTER(プロッター)。 こいつはとにかく薄い。 一枚革で作られていて、PCと一緒に小脇に抱えられる。

選んだのは「ホースヘアーII」。 名前の通り、馬の毛のような細かい傷加工がされている。 最初から傷っぽいから、新しい傷が増えても気にならない。 傷を恐れずガシガシ使える。これがいい。

そして、180度パタンと開く。 勝手に閉じようとする手帳と格闘する必要がない。 ストレスゼロだ。

ごついシステム手帳と違って、手で押さえなくてもパタッと開く

紙:ダ・ヴィンチ トモエリバー

PLOTTERの特徴はとにかく薄いこと。薄いからあまり紙は入らない

PLOTTERには弱点がある。 薄さを優先したため、リング径が11mmしかない。 普通のリフィルだと、すぐパンパンになる。

そこで、紙は薄めのモノを選択するのがPLOTTER使いの定番だ。僕は今 ダ・ヴィンチの「トモエリバー」リフィルを試している。
先日までツバメノートのリフィルを使用していたが、分厚くてPLOTTERとは少し相性が悪い。PLOTTERの小さいリング径ではどうしても引っかかってしまうし枚数がしまえない。
勘違いしないでいただきたいが、ツバメノートの品質は最高であり、JetStreamとの相性も最高。ただ、PLOTTERにインストールしてはならないと思う。

トモエリバーは異常に薄い。 普通の紙の束と比べれば、同じ厚さで倍近い枚数が入る感覚だ。 これなら、いろんな紙を試したい僕でも枚数を気にせず挟める。

書き味も最高だ。 万年筆や水性ボールペンが「ヌラッ」と走る。 この感触を味わいたくて、ついタスクを書き出したくなる。 まずはこの紙だけでも試してほしい。

JetStreamとはもしかすると相性があまりよくないかもしれない。なので、トモエリバーを使っている間はEnerGelやUniball Zentあたりが相棒になりそうだ。

アナログ管理の弱点と「おじさんの気合」

当然、アナログには弱点がある。 検索できない。共有できない。

だが、言わせてもらいたい。 検索できない? 本当に重要なことは忘れない。忘れる程度のタスクなら、やらなくていい。 手帳を家に忘れたら? その日は「気合」で乗り切る。それだけだ(笑)。

チーム連携はデジタルでやればいい。 自分だけの思考整理と実験は、PLOTTERでやる。 この使い分けが、今のところ一番しっくりきている。

それに、どうしてもデジタル管理したければスマホで撮影してAIに読み込ませればいいのだ。実際僕は読書ノートなどではそうしている。

まとめ:道具を変えれば、失敗も楽しめる

デジタルの効率性に疲れたら、一度アナログに戻ってみるといい。 書き方をコロコロ変えてもいいし、失敗してもいい。 システム手帳なら、いつでもリセットできる。

あなたの手元には、そんな試行錯誤に付き合ってくれる「相棒」はいるだろうか? まだなら、ぜひ気に入った1冊を探してみてほしい。

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この記事を書いた人

40代のITコンサルタント / マネージャー。
0と1のデジタルな世界で「効率」を追求する反面、プライベートでは「手触り」のあるアナログな道具を愛する。
愛機はFUJIFILM X-E4とLAMY Safari。
都内近郊の「窓のない書斎」にて、仕事道具への投資対効果と、大人の生活の質(QOL)について思考する日々を記録中。

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